高齢化社会に向かっている日本では、ある日突然離れて暮らす家族の介護を余儀なくされるケースも多くあります。こうした遠方の家族の介護を行ううえで注意しなくてはいけないのが交通費の出費です。同じ遠方でも隣接する県など、電車や自家用車などで気軽に足を運べる距離であればそれほど負担にはなりません。しかし、飛行機などを利用しなければ難しいほど離れている地域に住んでいる場合には、交通費の負担が大きくなることもあります。この問題を解決してくれるのが割引制度の適用です。介護人口の増加に伴って、日本の航空会社では介護を目的とした帰省をする人に航空券の割引を適用する所も増えています。たとえ数千円程度でも長く利用し続ければ大きな負担の軽減に繋がるので、積極的に活用しましょう。
近隣住人とのコミュニケーションも大事なポイントに挙げられます。どんなに会いに行きたい気持ちがあっても、遠く離れた所に住んでいれば時間や金銭的な問題で頻繁に足を運ぶことはできません。自分がいない時に何かトラブルが起きた時に備えて、近隣の人に事情を説明して理解してもらうことが重要になります。
安否を確認したり、救急車の手配をしてもらうように頼んでおくのはもちろん、緊急連絡先を手渡しておくことも忘れてはいけません。もし、近くに頼れる人が住んでいない時は、ケアマネージャーなどに定期的に様子を見てもらえるよう自治体に依頼をしておくことも必要になります。